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専門家コラム

採用活動戦略

2011-05-19 テーマ: 採用

GWも明け、昨年の秋から動き出した12年度の新卒採用も内定・内定

承諾の状況と引き続き活動を継続するのか否かというフェーズを迎えて

いらっしゃる企業様も増えてきたのではないでしょうか。

今回は採用の波をしっかりと読んだ採用活動戦略の実践についての話を

してみたいと思います。

 

一般的に新卒採用というとGWを一つのピークとして、採用活動の計画を

立てられる企業様も多いと思います。もっとも、最近の学生の傾向や学生

からの視点として、自分が納得するまで就職活動を継続する場合も多く、

基本的には大学3年生の秋口から卒業する大学4年生の3月末までを一つ

の活動期間としてとらえ、その企業の採用力に応じた年度スケジュールを

作成し、自社の採用状況やその年の学生の動き(売り手買い手などの関係)

をしっかりと意識して、採用活動戦略を立てることをお勧めします。

 

以下新卒採用における複数の波とその時の学生の動き・傾向とそれに対し

ての採用活動戦略の考え方を簡単にまとめて見たいと思います。

 

 

【大学3年生の10月から12月】

・傾向

→各社の採用サイトがオープン

→比較的問題意識の高い学生が動きだす

 

・活動戦略の考え方

→母集団の形成に向けて、就職サイト、自社採用サイトのUP

→学校訪問等アナログ領域での活動をスタートさせる

→就職セミナーの準備・スタート

 

【大学3年生の1月から4月】

・傾向

→後期試験の終了と共に就職活動の本格化

→学生のエントリー数の増加

 

・活動戦略の考え方

→一定の母集団に向けてDM等の配信

→会社説明会の開始

 

【大学4年生の5月から6月】

・傾向

→大手企業から中小・ベンチャー企業への活動範囲の拡大

→エントリー数の増加(第二の波)

 

・活動戦略の考え方

→就職サイト・自社採用サイトのメンテナンス

→会社説明会の回数の見直し(回数を増やすなどの対応)

 

【大学4年生の7月から8月】

・傾向

→公務員試験・大学院への進学希望組の進路変更

→エントリー数の増加(第三の波)

→内定所持学生の就職活動

 

・活動戦略の考え方

→新たな母集団に向けてDMの配信などによるアプローチの見直し

→会社説明会の見直し

→選考フローの見直し(選考のスピード化を意識する)

 

【大学4年生の9月から11月】

・傾向

→秋採用の本格化

→内定への不安から就職活動のリスタート学生の増加(第四の波)

 

・活動戦略の考え方

→秋採用企業として就職サイト上での露出増の仕掛け

→過去エントリー者への再アプローチ

→学校訪問等によるアナログ領域での再アプローチ

 

【大学4年生の12月から3月】

・傾向

→4月に向けてラストスパート学生の増加(第五の波)

→夏活動組、秋活動組、内定迷い組の就職活動のリスタート

 

・活動戦略の考え方

→最後まで出会いを求めての会社説明会継続開催

→学校訪問等によるアナログ領域での再アプローチ

→就職サイト・自社採用サイトのメンテナンス

 

今年は震災の影響もあり、採用活動も延期を余儀なくされている企業の方も多いと思います。

上記はあくまで例年通りのパターンですが、採用にも明確な戦略をもって臨むことが大切です。

株式会社HALZ 社会保険労務士法人SRグループ 代表
お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。

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