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注目される「ソーシャルリクルーティング」

ソーシャルリクルーティングに関心を持つ企業が増えている。新卒採用に関して、本格的にソーシャルリクルーティングを導入した企業が現れたのは2010年頃からであり、事例自体もまだ決して多いとはいえない。

しかし、ソーシャルリクルーティングをテーマとする講演会やカンファレンスには多くの企業が参加し、成功した企業の事例やソーシャルメディアに詳しい専門家の話などに熱心に耳を傾けている。従来型の新卒採用に満足できない企業にとって、ソーシャルリクルーティングは非常に大きなポテンシャルを秘めた次世代型採用手法の一つというイメージが定着しつつあるようだ。

では、この注目のソーシャルリクルーティングとはどのようなものなのか。新しい分野だけにさまざまな捉え方があるが、ここではひとまず「ソーシャルメディアを使った採用手法」と広く定義して話を進めていきたい。

ソーシャルリクルーティングとは

ソーシャルメディアとは、ブログやTwitter、Facebook、YouTubeなどに代表される、誰もが原則として無料で情報発信できるインターネットサービスである。アメリカを中心に世界中で利用されているソーシャルメディアは、日本でも日常的に活用されている。そのため、企業がマーケティングなどにSNSを活用するケースも増えてきているのが実状である。

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを採用活動に利用することを指す。SNSの利用者は年々拡大している。 Twitterの国内における月間利用者数は、2017年の時点で4,500万人を超えた。

Facebookは、2019年に月間で2,600万人の国内利用者がいる。同じFacebookグループのInstagramは、2019年に国内で月間3,300万人のアカウントがアクティブとなった。SNSは利用者層が幅広い上、ビジネスやキャリアを意識したネットワークづくりに活用したいという層も徐々に増えつつある。

これは学生も同じで、ソーシャルメディアを就職活動や将来のビジネス、キャリア形成に生かしたいと考えて利用し始める層は、今後も確実に増えていくだろう。

特に、現段階でソーシャルメディアを戦略的に使いこなしている学生は、ビジネスポテンシャルも相当高いと考えられる。こうしたトップレベルの学生にダイレクトにアプローチできることが、ソーシャルリクルーティングが注目される大きな理由の一つだ。

ソーシャルリクルーティングが注目される第二の理由は、企業と学生の相互理解をより深めていくのに有効なツールであることだ。優秀な学生ほど、自分の力を発揮できる環境の有無、あるいは目標となる人物がいるかどうかが気になるもの。ソーシャルメディアは、人と人のつながりを強化するソーシャル・ネットワーキング・サービスに代表されるように、双方向のやりとりで互いの理解を深めるのに最適のツールだ。

ソーシャルリクルーティングは、面接やグループセッションといった従来型の選抜プロセスでは不可能だったコミュニケーションを可能にし、ミスマッチのない、企業にとっても学生にとっても満足度の高い採用を実現すると考えられる。

このほかにも、地方在住の学生と距離を越えたコミュニケーションを実現できること、無料でソーシャルメディアを活用すれば告知にかかる費用を大幅に削減できること、また先進的な取り組みを行う企業、人材を重視する企業といった良いイメージづくりができることなども、注目されている要因といえるだろう。

特にSNSは、新卒採用の告知の手段として注目度が高い。新型コロナウイルス感染症の影響で、学生と直接コミュニケーションを取る機会が減少する中、SNSを通じた情報発信や、学生との交流の手段としてSNSを活用することが増えている。

また、一般的なSNSのほかに、WantedlyなどのビジネスSNSも併用しながら就職活動に取り組む学生も多い。学生は、企業の雰囲気などを知るために、さまざまな情報源を活用しながら応募先を決めているといっていいだろう。

本稿では、さまざまな理由で注目される最新の採用手法・ソーシャルリクルーティングの現状を分析するとともに、ソーシャルリクルーティング導入に当たっての準備や留意点についてもお伝えしたい。

※なお、本稿で記述する「採用」とは、特にことわらない限り「大学・大学院の新卒採用」をさす。

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企画・編集:『日本の人事部』編集部

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